住まわれるのは高齢のご夫婦。敷地も広いことからご希望は当然のように平屋の住宅。希望される間取りや部屋数などもシンプル。ただこれにプラスされたスペースがお二人が所有している絵画や陶器など美術品の収蔵庫。大きさもまちまちで全ての作品が箱付であるが、大きな作品は縦横1ｍを超える作品も。設計にあたっては、まずはこれらの作品の把握と全作品の寸法チェックから取り掛かることに。収納スペースはもちろん、どう飾って楽しむかということも。
　外観は和を少しでも感じるようにと軒を出すプランに。収蔵庫は2層とし、1層を大きな作品の収蔵スペースに。その天井高を1.4ｍとし、中2階をその他の作品の収蔵とした。結果、これまで3部屋を陣取っていた美術品を4畳のスペースにまとめることができた。お二人にとって大好きな絵画とともに過ごす癒しの住宅が完成した。